読書日記 2008年

Home > 読書日記 > 2008年

だから混浴はやめられない 山崎まゆみ 新潮新書 ★★★☆☆

心ときめく裸の出会い?混浴で愛を育んだぁ?
ありえない。そんなことは絶対にありえない。

私は別に温泉マニアではないのだが、登山のついでに結構ディープな温泉に行っている。だが、このまえ青森の酸ヶ湯温泉に行って、混浴に対する印象はむしろかなり悪くなった。本書お薦めの混浴温泉の中では、三斗小屋温泉 煙草屋旅館にも行ったが、この時は混浴であることを意識するような状況にはならなかった。ただ、こういうのを読むと、今度ここに載っている温泉に行ってみようという気になってしまう・・・。

江戸時代の温泉は混浴が当たり前で、幕末に日本に来た西洋人はそれを野蛮な習慣と見た、というくだりがある。これは常識的な見解だと思うが、私にはこれがどうも不可解である。というのも、私は最近ドイツで、逆の立場で幕末の西洋人と全く同じ体験をしたからである。ヨーロッパにおける混浴文化は、どの位の広がりがあるのだろうか?(08/11/08 読了)

前へ   読書日記 2008年   次へ

Copyright 2008 Yoshihito Niimura All Rights Reserved.