読書日記 2010年

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永遠のとなり 白石一文 文春文庫 ★★★☆☆

人生のやるせなさという究極のテーマについて、鬱病に罹った主人公と、肺癌を発病したその小学生時代からの親友という二人の中年男の生き様を通して、直球勝負で描こうとした小説。
20代の頃は、ただ世界の中での自分の居場所を探すことに必死だった。人生は思い通りにはならず、一勝九敗くらいであること。人生の哀しさは、自分の外側の手の届かないところにあること。30代も終盤になって、やっと、そんなことが分かってきたような気がする。(10/05/09読了)

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