Home > マラソンの記録 > 2016年 静岡マラソン

グロス:5時間05分50秒(種目別順位 2243位/2558人 総合順位 7012位/8157人)
ネット:5時間02分45秒

Start 0:03:05
5km 0:33:03 0:29:58
10km 1:02:50 0:29:47
15km 1:32:58 0:30:08
20km 2:06:57 0:33:59
21km 2:16:39
25km 2:44:31 0:37:34
30km 3:21:59 0:37:28
35km 4:00:16 0:38:17
40km 4:46:11 0:45:55
Finish 5:05:50 0:19:39

ここのところただでさえ体調が悪かったのだが、無理して練習するとたちまち病気になるので、すっかり走るのが怖くなった。2月はトータルで20kmしか走れ(ら)なかった。その結果、身体中の筋肉が流出してしまったようなのである。

花粉症もひどいし、走りたくない理由しか見当たらなかったが、勝田に続く2連続DNSはモー○ーに叱られるので、仕方なく出走することにした。
結果は、ダントツの自己ワースト更新だった。

これが記念すべき10回目のフルマラソン。初めての、茨城県以外で開催された大会への参加でもあった。
静岡駅前をスタートして清水駅前がゴール、富士山を眺めながら海岸沿いを走るという一見楽しそうなコースだった。石垣いちごや安倍川もちなど、エイドも充実しているように思われた。
それで、景色やエイドを楽しみながらゆるゆると走ればいいじゃないかと思った。
しかし実際には、時間が長くなった分、苦しみが増えたに過ぎなかった。ファンランの意味が分からない。
走っていて爽快感を感じる瞬間は、ついになかった。

*****

これまでは、どんなに調子が悪くても必ずサブ4を狙えるペースで入っていたのだが、今回はキロ6で走り始める。
そして、どんなに体調が悪くても、最初の10キロはあっという間に過ぎ去るものだが、今回は10キロ地点がやけに遠かった。
走っているうちに身体が軽くなってくることを期待したが、全くそんなことはなかった。
15キロでもう脚がパンパンになった。
20キロ過ぎに静岡おでんのエイドがあった。ここはレースから離脱しなければならないため、多くの人がスルーしていたが、ここで一旦気合いを入れ直そうと思って列に並んだ。おでんは美味しかったが、結果的にますますやる気が失われた。
ハーフを通過する頃には早くも脚が攣りそうになった。フルマラソンは、30キロを過ぎてへばったとしても、あと10キロちょっと粘ればいい。しかし、ハーフでへばってしまうと、そのあとは果てしなく長い。
この辺りは海沿いの気持ち良いはずの道だったが、ペースはキロ7に落ち、次々とランナーに抜かされていった。
スタート時は日が差していて暑かったが、やがて豪雨になった。このまま降り続けられたら低体温症になるところだったが、じきに雨は上がり、走りやすいコンディションになった。

海岸通りのラスト、30キロ地点付近に無駄にクネクネ折り返している場所がある。ここでは巨大なディスプレイにランナーの姿が映し出され、アナウンサーが感動的なナレーションを叫び続けていた。
こんなところで負けてたまるかと思い、30キロを過ぎてからキロ6に加速する。しかし、その頑張りはわずか1キロしか続かなかった。
身体中が攣り始めた。マラソンは、上半身も攣るのである。胸筋と背筋が攣り、腕が上がらなくなった。
芍薬甘草等も、筋力低下には勝てなかった。左右の太腿とふくらはぎがヘビーローテーションで攣る。ピキッとくると立ち止まってストレッチをするが、焼け石に水である。 38キロ地点で時計は4時間32分を指していた。キロ7で走れば5時間を切れるのだが、それすらもままならなかった。

このコンディションで完走できただけでもすごいのだ、と思おうとしたが、まったく充実感はなかった。
それでも、フルマラソンを走れるまでに体力が復活したことは悦ばしい。
これが一種のショック療法だったのか、お陰で元気になったような気がする。参加して良かった。

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