Home > マラソンの記録 > 2017年 つくばマラソン

グロス:4時間28分35秒(6977位/9855人)
ネット:4時間26分55秒

Start 0:01:40
5km 0:30:54 0:29:14
10km 0:59:50 0:28:56
15km 1:28:56 0:29:06
20km 1:58:26 0:29:30
中間 2:04:30
25km 2:26:51 0:28:25
30km 2:56:56 0:30:05
35km 3:30:02 0:33:06
40km 4:11:39 0:41:37
Finish 4:28:35 0:16:56

毎年恒例、秋の風物詩のつくばマラソンに参戦してきた。これが14回目のフルマラソン。
年々衰えていくのである。でも、8月以降のシュラバの連続と現在のコンディションを鑑みれば、思ったよりも走れた・・・というのが正直なところ。
ラスト5kmは脚が攣りまくって大失速したが、それでもサブ4.5は死守した。最低限のノルマは果たせたと思う。

* * * * *

追い込んだ練習をまったくしないでいたら、すっかり走れない人になってしまった。この5ヶ月間というもの、一度も皇居1周29分を切れたことがない。
それでもLSDだけは2回やった。1周32~40分の超スローペースながら、1ヶ月前に皇居5周、2週間前に皇居6周を決行した。

レース当日は、憎たらしいくらい爽やかな秋晴れ。真っ青な空に紅葉が映える。
そういえば今まで、マラソン大会のときに雨に降られたことは一度もない。

9時5分、第2ウェーブの最後尾からスタート。
前夜、整体で骨盤の歪みを矯正してもらったおかげか、いつになく身体が軽い。最初の1kmは5分半ほどで突っ込んでしまう。しかし、2km地点で早くも脚に乳酸が溜まり、息切れする。これはいかんと思ってペースを落とす。
やがて、第3ウェーブの先頭集団がやってきて抜かされていく。
筑波山を仰ぎ見ながら走る。例年はあっという間の最初の10kmが、やけに長く感じた。
以前のつくばマラソンは折り返しコースだったので、レース中盤にトップ集団の走りを見たり、知り合いを探したりすることで、気を紛らわすことができた。対面走行は危険なのかもしれないが、コースが変わってしまったのは残念だ。藤原新選手の走りを見たかった。
次第に持病の腰痛が出始め、ジワジワとペースが落ちていく。

19km地点手前、後方からドヤドヤと足音が迫ってくると思ったら、頭に風船を付けたサブ4のペースランナーだった。といっても、第3ウェーブの9時10分スタートなので、すでに5分の差をつけられている。
一旦はあっさりと追い越されるが、このままだとズルズルとペースダウンしていくのが目に見えていたので、一念奮起してギアを2段階ほど入れ、ペースランナーを追走し始める。
ペースランナーの2人組のお姉さんは、容赦なくキロ5分30秒のペースを刻んでいく。これは相当に速い。サブ4ってこんなに速かったっけ・・・?
このペースは周囲の人たちよりも明らかに速いので、次々と人を追い越していく格好になる。このあたりは道幅が狭く、ランナーが団子状になって走りにくいことこの上ない。何度かつまずきそうになる。
しかしやがて、懐かしい感覚が襲ってくる。ランナーズ・ハイだ。
ランナーズ・ハイは、ある程度疲労した状態でさらにギアを入れ、ギリギリのところを攻めないとやってこないのだ。
周囲の景色は溶けて見えなくなり、ただ目の前のランナーを一人ずつ捉えては追い越してゆく。久しぶりに、走っていて楽しいと思った。

25kmまでは、ペースランナーに食らいついていこうと思った。
しかし、エイドが鬼門だった。ペースランナーはエイドでも減速することなく、一定のペースを保ったまま無慈悲に走り続ける。
一度目のエイドではなんとか追いついたが、二度目のエイドでブルーベリーをゲットしたときには、ペースランナーははるか前方だった。少し待ってくれれば良いのに・・・と思った。
それでも、追い抜きモードに入っているため、ハイテンションを維持したまま走り続ける。
20~25kmが最速の28分25秒。

27km地点で、一発目のパワージェルを投入。
しかしこの頃から、右肩が攣って腕が上がらなくなってきた。
30kmまではなんとか粘った。これなら前年の記録を上回り、4時間10分台でゴールできるかも・・・と思った。
さぁこれからが勝負、と言いたいところだが、次第にフォームが崩れていく。腰が落ち、顔が上げられなくなって、逆に周囲の人に次々と抜かされていくようになった。「つらい、つらくない、つらい、つらくない・・・」と呪文のように唱えながら進む。

37km地点、残り5kmというところで、両脚の大腿四頭筋の内側が攣る。
再起不能になる前にと思い、立ち止まってストレッチ。再び走り始める。
ピキッという音がして、両脚の腓腹筋(ふくらはぎ)も攣り始める。
立ち止まってストレッチしようにも、一箇所を伸ばすと別の場所がローテーション的に攣るため、いつまでたっても収束しない。
次第に攣るまでの間隔が狭まっていく。100mおきに攣るので、一向に残りの距離が減らない。

40km地点、最後の給水ポイントで水を4杯もらって、前後左右の脚にぶっかける。すると、一瞬だけ走れるようになるが、それも数十秒しか続かなかった。まさに焼け石に水である。
最後は攣ったままの脚を引きずりながら、ゴールになだれ込む。

・・・疲れた、超疲れた。今年一番疲れた。フルマラソンより疲れるイベントが他にあるだろうか?
でも、一年に一度くらいこういう日があっても良いかな・・・と思った。

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