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白馬に登った一週間後、調子に乗って富士山にも登ってしまった。
何故か前日は2時間睡眠で、死にそうになりながらも気合いで出発。富士宮の新5合目から一気に9合目まで登って、今時信じられないようなサービスの山小屋に一泊した。如何にも高山病にかかりそうな状況だったが全く平気だった。
翌日は2時半に起きて、賑やかな冬の星座を仰ぎながら山頂へ向かう。空は感動的に晴れ渡って、完璧な御来光を拝むことができた。そして、山頂から見た南アルプスの山並みの美しさは本当に素晴らしかった。お鉢巡りはスリリングでなかなか楽しいので、お薦めである。因みに、富士山頂は世界一物価の高いところで、インスタント・コーヒーが一杯500円、フィルムが一本1200円もするという驚異的なボリようである。
帰りは御殿場口から下山したが、大砂走りは走りすぎるとコケるので注意。富士山は火山なだけに、歩きにくいし植生も貧弱で登っていて楽しいとは言えないが、全てを抱擁し超越した大いなる通俗性はやはり日本一の山である。

富士山頂からの御来光

朝日を浴びる筆者。後方に見えるのは剣ヶ峰の測候所

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