Home > 世界中の山に登りたい! > 川苔山

06:30 家出発
07:08 新宿駅発
07:45 立川駅発
09:00 鳩ノ巣駅着、登山開始
09:50 大根ノ山ノ神
10:55 大ダワ
12:05 山頂!
12:45 山頂発
14:35 川井分岐
15:05 下山(古里駅)

前回奥多摩駅に行ったとき、北側に威圧的に聳えている山があった。それは本仁田(ほにた)山であったけれど、この山は苦労の割に展望がイマイチということだったので、更にその奥に位置する川苔(かわのり)山に登ることにした。
奥多摩は良い。青梅線沿線の集落は、昭和時代の薫りがする。まるで故郷に帰ってきたような(故郷は東京なのだが)懐かしさを感じさせてくれる。青梅線は、ただ乗っているだけ過去へと運んでくれる、タイム・トンネルなのだ。
しかし、奥多摩という山域は、里山というには忍びない重厚なエリアである。この山行も、なかなか侮れない濃厚なワンデイ・ハイクであった。

この山のいいところは、駅から直接歩き始められることだ。青梅線は30分間隔で走っているので、何も考えずに出発すればいい。
朝起きてみると、日の出直後の空は雲一つ無い快晴だった。
9時、鳩ノ巣駅到着。毎度のことながら、青梅線は喧しい遠足ババァ軍団に占拠されていたが、このコースをとる者は他にはいないようだった。
踏切を越え、細い舗装道路をぐんぐん登っていく。すぐに山道が始まる。毎日、地下鉄の階段(特に新線池袋駅の長〜いやつ)を駈け登っている甲斐あって、調子は頗る宜しいようである。東京人は、地方に棲む人よりもずっと運動量が多いようだ。
大ダワで道は5つに分岐しているが、目の前に聳える小ピークに直登する、「鋸尾根」と標識にあるコースを選択する。これがなかなかの難路で、ルートがはっきりとしない上アップダウンが激しくて結構疲労した。避難小屋が見えれば、そこから山頂まではすぐだ。
12時05分、やっと山頂到着!たっぷり3時間かかった。

で、山頂は…スゴイ人。ざっと50人はいただろうか。行きも帰りもほとんど人に会わなかったのに、彼らは一体どこから湧いてきたんだろう?混雑のため、山頂でゆっくりと憩うという気分にはなれなかった。例によって、登頂の1時間ほど前から雲が出てきたものの、上空はよく晴れていた。
もう11月も下旬だというのに、やけに温かい。日差しが眩しいくらいだ。展望は西側が開けているが、雲取山のあたりは(雲取山だけに)雲に覆われていて見えない。

川苔山山頂

古里駅への分岐より川苔山

晩秋の奥多摩

下山路は、長大な赤杭尾根をゆくことにする。
無我の境地でひたすら歩き、15時05分、古里(ふるさと、ではなくて「こり」)駅到着。
さて、これから温泉にでも浸かりたい気分だが、この周辺に入浴施設はないようだ。そこで、勢いに乗って、隣の川井駅を目指して車道を更にテクテクと歩き続ける。20分ほどで、「松乃温泉」という温泉宿を発見。多摩川を臨む浴場だった。
車がないと温泉に入るのも一苦労だけど、やっぱり下山後は入浴しないと、山に登った気がしないもんね。(04/11/27)

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