読書日記 2008年

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100年の難問はなぜ解けたのか 春日真人 NHK出版 ★★☆☆☆

大変平易な言葉で書かれているため、一瞬で読める。そのため、内容も薄い。著者自身が良く理解していないことを告白してしまっているため、読者は書かれていることを信用していいのか不安になる。実際のところ、肝心の数学的記述がいい加減である。「もし地球を一周させたロープをすべて回収できれば、地球は丸いと言える」(P.48)は正しくない。反例はすぐに思いつくだろう。

テレビのドキュメンタリーとしてこういう話題を取り上げたことは素晴らしいと思うが(見てないけど)、ポアンカレ予想を扱った本は他にも何冊かあるので、他のを読んだ方がいいかも。

(反例:ボールに取っ手が付いたような形。地球を一周させたロープを「いかなる場合でも」すべて回収できれば、と言わなければならない。だから、一回の航海では地球が丸いことを確かめることはできない。)(08/09/03 読了)

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