読書日記 2009年

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美人好きは罪悪か? 小谷野敦 ちくま新書 ★★★☆☆

これはエッセイなのか何なのか、飲み屋でオヤジが蘊蓄を垂れているようなまとまりのなさであるが、部分的には面白い。文学者というのはこういうことを考えているのか、と思った。
『春琴抄』は高校生くらいのときに読んだけど、確かに、字が細かくてとてつもなく読みにくかった。ブニュエルとダリの「アンダルシアの犬」を彷彿とさせる、眼球に針を突き刺す有名な場面まで、ひたすら苦行のように読み進めたものだった。まぁ、谷崎潤一郎も、今読んでみるとだいぶ分かるのかもしれない。

著者曰く、テレビや映画でふんだんに美人の姿を目にするというのは、昔ならばあり得ない話だった。人々が結婚しなくなったのは、情報が過剰に存在するからであろう。こういう世の中になってからまだ1世代しか経っていないのだが、これから数十世代も経つと、人類の遺伝子はどうなってしまうのだろう?(09/06/17 読了)

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