読書日記 2010年

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ウェブ炎上 荻上チキ ちくま新書 ★★☆☆☆

匿名性に守られた無数の人が、よってたかって特定の個人を吊し上げにする、ウェブの「炎上」(あるいは「サイバーカスケード」)という現象。インターネット時代でなければ問題にならなかったはずのことが、著書のいう「道徳の過剰」によって、人生を変えてしまう──例えば、大学を退学させられる──こともあるから、ネット上の言論など取るに足らないものとして無視すればいいというわけでもない。どうやらこの現象は東アジアに特有であるらしく、こういう問題が存在すること自体は興味深い。ただ、結局のところ、著者が何を主張したいのかはいまいち分からなかった。(10/06/20読了)

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