読書日記 2020年

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もし僕らのことばがウィスキーであったなら 村上春樹 新潮文庫 ★★★☆☆

イギリスは鼻持ちならない国だけど、ケルトの国は好きなのだ。「アイルランドという風土には、ちょっとシャイなところがある」というのはとてもよくわかる。

シングル・モルトの聖地、スコットランドのアイラ島と、アイルランドのパブを巡る。これぞ村上春樹の真骨頂。
村上春樹は、トルコ辺境のクルド人地域をディープに旅するよりも、バーでウィスキーのグラスを傾けている方が似合う。
機内備え付けの雑誌にでも掲載されていそうな写真と文章だ。タイトルも味わい深いし、奥さんが撮ったという写真も、雰囲気を伝えていて良い。

だが、いかにも薄い。薄すぎる。
写真で頁数が水増しされているけれど、ものの数十分で読み終えてしまう。(20/02/05読了 20/03/06更新)

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