山に登る前に読む本 ★★★☆☆ 能勢博 講談社ブルーバックス
登山でもっとも重要なのは体力である。では、体力とは何であろうか。
それは、持久力と筋力に分けられる。
そして、持久力は、最大酸素消費量(VO2max)によって表すことができる。
なるほど、ガーミンで表示されていたのはこの値だったのか。今まで気にしていなかったけど、実は年齢の割にかなり VO2max が高かったのは誠に喜ばしい。
これからの人生でずっと登山を続けていくためには、地道に筋トレと有酸素運動に励むしかない、ということになる。
登山中の食事は炭水化物のみでよいとか、登山中の水分補給はスポーツドリンクにすべし(糖質オフは意味がない、薄めない方がよい)、などは参考になった。
ただ、文中に散在している計算式はわかりにくかった。
著者は若い頃ハードな登山をやってきただけに、登山への造詣は深い。
「終章」に書かれていることは、環境保護の観点からは推奨されることではない。だが、
山道を黙々と歩く、息を切らしながら崖をよじ登る、そのようなとき、ふっとした瞬間に「絶対的なもの」からのメッセージに気づくことがある
というのは、わかる気がする。(25/06/29読了 25/06/30更新)